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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★SFミステリオ

俺はトニー・スタークにこれといった恨みのない途中参加の映像効果担当だった。映像の魔術師と言われる彼と志を同じくしているわけでもないのに何故一緒に働いているのかと言われれば、それはもう彼のカリスマ性に惹かれたとしか言い様がない。ストレートな物言いの裏に隠された本心は到底理解出来ないでいるのに彼の事を分かった気になるのは、同じ作品を共有する中で散りばめられた感情を拾い集めていれば何となく察せる事だからだ。

★EGキャプテン・アメリカ(連載主)

背後から過去のキャプテンに羽交い締めにされている間、共に時を渡った現代のキャプテンに殴られ続けている現状を一体どう表現すればいい。俺を憎んでいたのかと問えば『違う』という。俺が嫌いだったのかと問えば『違う』という。
いずれ金属も疲労すれば破壊されてしまう。その前に止めて欲しくて懇願に喘ぐと、ようやく現代のキャプテンが愉しそうに嗤いながら拳を振るっていた事に気付く。
「君を心ゆくまで殴り付けた後、昔みたいに甘えた声で『スティーブ、お願い、やめて』と哀願されてみたかったんだ」

★AMアクアマン(発熱主続き)

「冷や――」
「寝てろ」

★AMオーム

気難しい顔を海上に向ける王子は一体何を見つめているのだろう。妃となるメラ王女か、陸にも海にも馴染めない異父兄弟か。傍らで世話をするだけの俺は彼に慰めの声を掛けることも出来ない。行動に起こそうとしていることは決して悪くないのに、方法が悪いばかりに周囲から見放されていく姿は見るに堪えないのだ。さりとて俺はなにもしてやれない。してはいけない。

★Sシャザム

目の前を歩く少年が落し物をしたから律儀に返そうと後をつけると、彼が建物の影に入った瞬間、激しい閃光が落ち、辺りが煙に包まれた。空は晴天で落雷の予兆などまるでなかったのになんてことだ! しかし慌てて駆け寄ると、触れた腕は少年のそれではない。赤くてぴちぴちのスーツを身に纏った男が焦りを滲ませた表情で俺を見下ろす。
「あれ? 見られちゃった?」

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