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黒愛2 【進撃の巨人】

第4章 4 (裏あり)


「じゃ、お大事に。」


「待て。」


ドアノブに手をかけた私をリヴァイが制する。

「何、シップずれた?」

「違う。」

「じゃあ、何?」

「暇だ。」

「………………。」

確かに暇だろう。

ベッドからトイレ以外立ち上がることが出来ないのだから。


「それはわかるけど…本でも読んだら?
何か持ってくる?」

「本は眠くなる。」

「じゃあ寝たら?」

「夜眠れなくなる。」

「じゃあそこのシンバルで作曲でもしたら?」

「お前、俺をおちょくってんのか。」


リヴァイは頭を掻くと、ぶっきらぼうに言った。

「ソフィアがここにいろ、っつってんだ。
察しろ馬鹿野郎。」

「………………。
そりゃ、いてあげたいのは山々だけど、仕事が。」

「書類だろ?
ここに持ち込めばいいじゃねぇか。」


少し考える。

確かに、リヴァイの暇を少しは潰せるだろうし
仕事のアドバイスももらえるかもしれない。
シンバルも鳴らさなくて済む。

「わかった。
じゃあ書類持ってくる。」

「あぁ。」


私は一旦部屋を出た。
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