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【進撃の巨人】兵長と劣等生

第18章 ダンスレッスン


ダンスレッスン



訓練兵団始まって以来の座学トップワンと言われているだったが、ダンスステップを覚えるのも早かった。そして踊るのを覚えるのも早かった。ペトラ曰く、ステップを覚えたら男性のリードに任せるのが良いというのを聞いていたからだ。

実際、エルヴィンは女性をリードするのが上手で手慣れていた。


「君は覚えが早いな、これならば連れて行っても大丈夫そうだ。」

「少しは兵団のお役に立てそうですか?」

「ああ、君の容貌と配属が精鋭部隊であれば注目度は高くなるだろうね」

「また童顔ですかぁ?」

「可愛いという意味だよ、。」


まるで女を口説いているようにもエルヴィンは思ってしまう。現に何も知らない者が見たらば確実にエルヴィンがを口説いているように見えるだろう。


訓練兵団の時から面倒を見ているエルヴィンもやはりを憎からず思っている。いや、一兵士以上の感情で可愛いと思っている。

やがて、ダンスレッスンが終わるとエルヴィンは30センチ以上も背の高さの違うの頭を撫でながら


「、次回はドレスの試着に行くとしよう。」

「えっ?ドレスですか?」

はキョトンとした表情でエルヴィンを見る。


「、まさかパーティに兵服を着て出る訳には行かないだろう?相応の格好を私たちもしなくてはね。」

「でも・・・私にはお金がないです。」


貴族のパーティに出られるようなドレスを買うほどにはも給料を受け取ってはいない。それを聞いたエルヴィンは声を上げて笑う。


「、もちろん私は君に出せとは言ってないよ。君は私のパートナーだからね。私からのプレゼントだよ。」

「ええっ!そんな。」

は悪いと言うように先を続けようとすると、エルヴィンはそっと“しいーっ”とするように自分の人差し指をの唇に軽く触れた。

「君は我が調査兵団を代表する女性だからね。」


エルヴィンの爽やかな笑顔ともに唇にあてられた指にはカアッと顔が熱くなるのが分かった。
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