第38章 ギーゼフの秘密と魔法差別
「うん!!でも、この世界には、魔法を使えない人もいるんだね」
「うん。魔法が使えるか使えないかは体質の問題だからね。使える人も多いけど、使えない人も多いんだ。で、魔法が上手く使える人ほど優位に立てるけど、使えない人は、差別されたり、奴隷にされたりしてて、身分も低いんだ」
「そうなんだ・・・・・・大変なんだね・・・・・・あ!もしかして、この前、ゼドルが言ってた、〝魔法が使える事は良い事ばっかりじゃないって、そういう事なの・・・・・・?」
「まぁ、それもある。ギーゼフも、とても大変だったらしいからな」
「でも、ギーゼフさんは、ちゃんと居場所を見つけられて良かったね!!」
「そうだな!!」
その日、ベッドで横になりながら、ミリカは考え事をしていた。
そういえば、ギーゼフさん、いつも、1人だけガムを噛んでなかったな~。それにしても、魔法によって差別があるなんて・・・・・・
ここは、私がずっと夢見てたような、ただ〝ロマン〟があるだけの世界じゃないんだ・・・・・・とても過酷なんだ・・・・・・