第22章 戦闘時のガムの秘密に感動!!!
「へ~!そうなんだ!!凄いね!!便利!!」
「だろ~!?まぁ、ガムを噛んだ後、ゴミ箱がそばにないからといって、ポイ捨てするワケにはいかないし、かといって、ポケットに入れるのも汚いからね」
「なるほど!凄い!!ガムで魔法が使えて、しかも、膨らませて弾けた瞬間消えるなんてオシャレ!!私が好きなどのファンタジーにも、そんなの全然なかった!!」
「ファンタジー・・・・・・?何それ?」
「あ~、私達の世界の文化。〝ファンタジー〟っていうのは、
〝夢のような物語〟の事。私達の世界では、魔法は使えないんだけど、私達の世界にある〝ファンタジー〟ってジャンルの物語には、魔法を使える人が出てくるの。ファンタジーの世界でも、魔法にも
欠点や使うための条件や制限があって、作品によって、皆、魔法を使うための条件は違うんだけど、〝ガムを噛んで魔法を使う〟なんて、見た事ないし、弾けて消えた時、凄くビックリした!!」
「あ~、そうなのか」
「うん!!まぁ、私が今まで見てきたのは、全部作り話だったんだけどね」
「そっか!そうやって、君はずっと、魔法に憧れてきたから、
初めて会った時も、魔法を見て嬉しそうにあんな事を言ってたのか!!」
「あ・・・あ~・・・・・・」
その時、ミリカは、異世界へやって来て、初めてゼドルに会った時の、自分の「私の幻想はホントにあったんだ!!」という発言の事
を思い出した。
「あの言葉、聞こえちゃってたのか・・・恥ずかしい・・・・・・」