第5章 ひとそれぞれ
「え、2人とも…彼氏、いるんだよね?」
「うん」
「そうですね」
「流石にそれはいいの?」
お昼休みのこと。友達とお昼を食べていると当然話は恋話に発展することもあった。
最近のことを聞かれて、私は相変わらずこの間彼氏の妹ちゃんも含めた3人で出かけたこと、菜子は生徒会のついでに出先で会って話したことを言ったらこれだ。
まあ、私のところは彼氏の妹さんがまだ幼いのもあるし、私も一緒にいて楽しいからいいと思ってる。忙しい菜子も合間でも彼氏に会う時間があるのだからいいんじゃないだろうか?
「2人きりになりたい時とかどうしてるの?」
「たまになるよ? 妹さんが友達と遊びに行ってる時に」
「お」
「彼氏の家でのんびりしてるよ」
「あらら…」
「菜子は?」
「夕方までに仕事が終わったら一緒に下校するときもありますよ」
「おぉ、こっちは青春っぽい」
どうやらみんなからしたら、私や菜子の恋路は少しばかり特殊みたいなのかな?
「にしても…2人の彼氏ってどんな人なんだろ…」
「これまでの話をまとめると…菜子のところは優等生キャラなのはわかるんだけど、あやのところはぱっと見不良の中身は真面目系なんだよね…」
「この印象だけなら2人とも大事にしてくれそうな感じがするけど…?」
菜子の彼氏のことは知らないけど、彼の場合はたしかに言葉はそれが当てはまる。
「もしかしたらアイドル科にいたりして…」
「いや、流石にないでしょ。アイドル科にいたら会うどころじゃないだろうし」
「そう? アイドルだって恋愛くらいするよ」
その言葉、私の場合すごい当てはまるんだけどなぁ…
お昼休みの恋バナもそこそこに、次の授業の話に変わりながら、私はどうしたものかと考えていた。
これまで妹さんのこともあって、デートらしいデートはしたことないのかもしれはい。それでも楽しかったのは本当のことだし、お家デートで2人きりでくっつけるのも幸せなんだけどな…
「あやも青春してますねー」
「菜子も人のこと言えないんじゃない?」
「というか、菜子の場合生徒会の人も可能性ありだよね」
「さぁ、どうでしょうか?」