• テキストサイズ

さぁ、お勉強のお時間です

第4章 おやすみのお時間です


だってなんだか雰囲気が。
急に。


怖い、よ?


「ハイセ」
「お嬢様」


口に出そうと開いた言葉は。
重なるように響くハイセの声によって簡単にかきけされた。








「おやすみなさいませ、お嬢様」




「え」





脱ぎ捨てたコートを椅子から取り上げて。
ハイセはあたしに背を向けたまま。
冷たくこう、言い放った。





「おやすみのお時間です、お嬢様」





パタン、と。
ドアの向こうに消えたハイセの背中。







これが、ハイセの最後の姿、だった。
/ 140ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp