第4章 おやすみのお時間です
「っ!?」
「お嬢様、呼吸、して下さい。力抜いて」
「………っり、できな……っ」
「少し、解しますね」
突然入り込んできたのは、たぶんハイセの指、で。
まだ全然なれてないあたしの身体は、それだけでも痛みに震えるんだ。
痛い。
………ちがう、たぶん痛くは、ない。
「………んぅっ」
強引に割って入ってくるハイセの舌は、逃げ回るあたしの舌を引きずり出し、そのままそれを吸い上げる。
それだけでも、お腹の奥がキュン、て、疼く。
ちがう。
違う違う違うっ。
だってハイセだよ?
なんであたし、こんな好き勝手されてんの。
なんで抵抗、出来ないの。
っふぷ。
って。
さらに奥へと進む指先に、流れ出すのはトロンとした、あたしの、あたしの。
あたしの?
感じてるわけ、ない。
絶対、違う。
「大丈夫ですよ、お嬢様」
「え」
「僕よりひとまわりもふたまわりも小柄なお嬢様が、まして男の僕に敵うわけなんてないですから」
「………っ、なに」
「つまり、なんの抵抗もできないのは、当たり前、ということですよ。」