第4章 おやすみのお時間です
「………っ」
いたずらするような目付きを向けたまま、ハイセは掌から腕へと、唇を滑らせていく。
「もう一度、かわいく蕩けてみてください」
「や、無理!無理無理無理無理!」
「とろん、て、ふわん、て、とても愛くるしいお姿、見せて下さい」
「意味わかんないし!」
熱い。
身体中の血液、蒸発した?
熱すぎて熱すぎて、なんかもう、ほんといろいろ無理なんだけど。
「触れますね」
「え、や、………っだめっ」
胸の先端を口に含みながら。
ハイセの右手はワンピースの裾から下着へと、伸びてくる。
咄嗟に足を閉じようとしても、すでにハイセの片膝が割り込んでいてかなわない。
なんなの、ほんとになんでこんなに先回りしちゃうの。
『女』の体を熟知してるような触れ方や、行動に何故か覚えるイラつき。
「……っ、やぁぁっ」
だけど。
余計なことなんて考えさせる気はさらさらないハイセの、無言の圧力。
手の甲を噛んで刺激に耐えようとしていた身体は、予想外の刺激に大きく仰け反った。