第4章 おやすみのお時間です
「は、は?」
ちょっと待って。
今、なんて?
「お嬢様も、僕が欲しくて仕方がないのでしょう?」
「欲しく、て?」
「ええ、僕が、好き、とゆーことですよ」
「す、すきっ?」
あたしが?
ハイセを?
「驚くことではありません。至極当然のことですから」
「は、は?」
な、何?
なんて?
「僕以外の執事では満足しないでしょう?」
「え」
「僕以外を求めないよう、僕なしではいられなくなるよう、10年かけて僕がそう、お嬢様を洗脳してきたのですから」
「………」
何を言っているのかしら、この人。
洗脳?
10年?