第2章 ダンスのお時間です
ここは西園寺家縁の別荘。
つまりは、表だっては公表されていない、裏の別荘と言うことになる。
まぁ、いろいろと事情なるものがあるらしいわ。
あたしにはあまり関係ないものだけど。
と、最近まで思っていたのだけれど。
つい先日、ダンスの授業で初めて落第点とゆーものを取ってしまったのよ。
まぁ原因は、全てあの変態執事のせいなのだけど。
だいたいあんなことを仮にも『お嬢様』に、しといてよ?
平然としてるあの態度、生意気にもほどがあるってものじゃない?
さすがにあれから数日、尽くハイセを避けまくり。
尽く、ハイセを無視し続けた結果。
あたしには別の執事がついた。
ハイセほどじゃないけど、なかなか美形だし、なかなか優秀だし。
だけど。
こなかったのよ、しっくりと。
紅茶は熱いし、お風呂の温度は温いし、大好きな寝る前のカモミールティーまで味が違うのよ!
起こすタイミングとか、車をよこすタイミングとか。
微妙に違うのよ。
おかげですっきり眠れないし。
もう、1週間後には寝不足がたたってダンスどころじゃなかったわ。