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モノクロの世界【文スト】

第8章 世界が色付く



白さんからのプレゼントは、綺麗な細工の入った髪留めだった。

今日白さんが着けていたモノに似ているような…

「それ、白ちゃんからのプレゼント?」

「あ、はい…」

「お揃いだね。綺麗じゃないか」

「お揃い…」

白さんと、お揃い…

凄く綺麗で素敵なプレゼントをもらった。

「よかったね」

「はい…」





眺めて嬉しさに浸っていると、

「私からもプレゼントあるんだ」

と治さんがいきなり云ってきた。

治さんからのプレゼント。

今まで貰ったことないのに…

「目、瞑って?」

そっと目を瞑ると首に少しの重み。

「いいよ、目を開けて」

首元を見るとキラリと光る宝石がちょこんとそこにあった。

「その石はね、バイカラートルマリン。二色のグラデーションが綺麗だろう?この石は研磨しかしないんだ。ほぼそのままで装飾品になる」

青と黄色のグラデーション。

「蓮ちゃん」

真剣な瞳で見つめられる。

「君はこのまま…どうか綺麗なまま…」

「…?」


「好きだよ蓮」


え?

「君は、私の特別さ」

「……」

特別?!好き?!

白さんと久し振りに会えて、治さんになんか凄い事云われていて。

キャパオーバーしそ…
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