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人生は常に事件に満ちている【コナン】

第11章 緋色の真相 【安室/公安男】



〝明日の行動には、お気をつけて〟

安室から忠告を受けたその夜、十華は工藤邸を訪れていた。工藤邸には現在ここに住んでいる昴の他に、コナン、そして帰国していた工藤優作、その妻有希子の姿があった。
「青黛さん、どうしたの?」
「…明日、安室くんは何かしら仕掛けてくるかもしれない」
「…やっぱり、か」
やっぱり。そう呟いた少年は、とても七歳の表情とは思えない面立ちだった。そして少年は顔を上げた。これからの作戦を、伝えると。








テレビでマカデミー賞の授賞放送が流れ始めた頃、ピンポーンと呼び鈴が鳴った。インターフォンで宅配便だと言われ、昴は玄関のドアを開ける。
「こんばんは…初めまして……安室透です…」
そこにいたのは、褐色肌に金髪の青年。宅配業者には、見えない。はぁ、と生返事を返すと、彼は「でも」と続けた。
「初めましてじゃ…ありませんよね?」
彼は少し話がしたいからお邪魔していいかと尋ねた。
「えぇ…あなたお1人なら。申し訳ありませんが、外で待たれているお連れの方達はご遠慮願います…。お出しするカップの数が足りそうにないので…」
昴の答えは、条件付きのYes。安室はそれに頷いた。
「でも…あなたの返答や行動次第で…全員お邪魔する羽目になるかもしれませんけどね…」
不穏な返答を残しつつ、安室は工藤邸へと足を踏み入れた。






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