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ロミオとジュリエットは何故不幸になったのか【エルヴィン】

第11章 望んではいけないもの






それからも平和な日々が続いた。

私はいつものように雑貨屋で働き、
エルヴィンさんが時折訪ねてきてお昼を一緒に取って
他愛ない話をしていた。

それは満ち足りた時間で、この時間が永遠に
終わらなければ良いのにと何度も思った。

ダリウスさんに「あいつが来ると昼休憩が長い」と
苦情を言われたが、「ごめんなさーい」と謝って
何故か二人して爆笑して終わるという・・・。

ダリウスさんは私を本当の娘のように想ってくれていて
「今度は幸せになれると良いな」と言ってくれた。

私は復讐などせず、ずっとこのまま平和な日が
続けば良いのにとどこかで願っていたのに、
ある日突然終わりの瞬間が来た。




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