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ロミオとジュリエットは何故不幸になったのか【エルヴィン】

第17章 覗き見





私の返事を聞いたエルヴィンさんが幸せそうに
笑ってくれたのを見て、私は幸せな気持ちで
いっぱいになった。

二人で手を握りしめながら破顔していると

「まさかの成功!?」
「こんな所で成功するとは!?」
「女ってこんな所でもアリなのか!?」
「そりゃ、相手次第だろ」
「絶対団長地雷踏んじゃったかと思っていたのに!」
「ちょっと!二人が幸せなら何でも良いじゃない!」
「でも普通屋台広場はありえないわー」
「相手の女もエルヴィンに負けず劣らずの変人なんだろ。
良かったじゃねぇか」
「お似合いだな」
「あー、私の時は指輪じゃなくて巨人の皮膚だったら、
どこでも即行でオッケーだなぁ」
「分隊長、貴女そんな事言ってると詐欺に遭いますよ?」

と近くの茂みから隠れきれていない人達の話し声が
聞こえてきて、時が止まった。


先程帰ったとばかり思っていた調査兵の方々が、
すぐ近くに居たのだ。


これってもしかして公開プロポーズになって
しまったんじゃ・・・と顔を真っ赤にしながら
エルヴィンさんを見ると、彼も羞恥を感じているのか
顔を赤く染めながら震えていた。

そして良い笑顔で「、すまないが
一分間目を閉じ耳を塞いでおいて貰えないだろうか?」と
言って席を立ったので、私は大人しく彼の言う事を
聞いて心の中で60秒数える。

残念ながらいくら耳を塞いでいても完璧に
音は防げないので不穏な声が混じってしまったが、
気にしたら負けだ。



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