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ロミオとジュリエットは何故不幸になったのか【エルヴィン】

第16章 後押し





「・・・もしかして君の『好き』とは、そういう・・・
恋愛的な意味ではないのか?」


顔面蒼白になったエルヴィンさんの言葉に漸く
私の情報処理能力が追いつき、顔に火がついたように
熱くなる。


「あ・・・いえ、その・・・恋愛的な意味で・・・
合って・・・ます・・・」


後半になるにつれゴニョゴニョとなってしまったが、
伝えたい気持ちは伝えられたはずだ。

二人してしどろもどろになりながら赤面していると
「あーっ!!焦れったいっ!!」とハンジさんが頭を
掻き毟りながら叫んだ。


「エルヴィンっ!!あんたはこれから指輪と花束買って、
あんたが素敵だと思う場所でプロポーズのやり直しをする!
で、はお洒落しながらエルヴィンを待つ!
それでもってプロポーズされたら手に手を取って役所に
行って婚姻届を出す!OK?」

「ハ、ハンジ・・・そんな急に言われてもだな・・・」


エルヴィンさんが驚きながらハンジさんに反論するも、
ハンジさんは眼鏡を外し半目になりながら
「半年時間あっただろ?何が急なの?」と彼の胸倉を掴み、
店の出入り口へと向かった。

そして物凄い力でエルヴィンさんを店の外に放り出すと
「きちんとした格好で指輪と花束持ってこないと
この店出入り禁止ね」と言ってお店のドアを勢い良く閉め、
こちらに振り返る。


「ごめんね、。こうでもしないと先に進まない
みたいだからさぁ~。大人しくエルヴィンに
プロポーズされてね」

「は、はい・・・」



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