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絶望の果てにあるもの

第1章 幸せを掴むとき



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「ギン…君はこれからどうするつもりなんだ?」
鋭い瞳…冷たくて…みんなが知っている藍染惣右介とは違う…

「藍染隊長。何言うてはるんですか?ボクは…ずっと藍染隊長について行くつもりです。」

いつもと同じ…飄々としている市丸ギン。

「そうか…期待しているよ。君と君の娘にも…」
「はい…藍染隊長。」



―瀞霊挺。
とある一件の家。
此所には市丸ギンとその娘…レンが住んでいる。

『はぁ…はぁ…(またか…またあの時の夢や…なんでやろ…?)』

あの頃の事はしっかりと覚えている。
虚に母親が殺された。
霊圧が消せる虚だったと聞いている。

そして…見てしまった…冷たく笑う藍染惣右介の姿を…
藍染惣右介はあたしに冷たく言い放つ。
《母親のようになりたくないなら…おとなしく私に仕えるんだ。》

この時からだ…
自分を偽って生活し始めたのは…

『(って…なにシリアスになってんの?しっかりせなあかんやん!!)』
そう自分に言い聞かせてるとレンは自分の部屋から出て…
リビングへと向かった。



『はぁ…相変わらずやねぇ…。』

レンはそう嘆くとリビングの二つ隣りの部屋に向かった。


―ガンッ!!

レンは襖を思いっ切り開けた。

『ギン…いつまで寝てはるんですか?もう起きる時間やないですか?』

「ふぁ~ぁ…お早うさん♪♪」

『はぁ…。朝ご飯の用意しときますさかい…はよ着替えてきてや?』

レンは部屋から出て行った。
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