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絶望の果てにあるもの

第21章 不安定な気持ち


「レン!阿散井君!外に出たらあかんよ!」

『やっちゃった……霊圧…抑えられんくなった!!!』

「俺も…つい…」

『恋次はしゃなぁい!あたしの霊圧に当てられとるんやし…ずっとあたしが恋次とするの…断ってたのこういう事になるからなんや…あたしも黙っててごめんなさい…』

「大丈夫だ…黙ってたからって嫌ったりなんかするわけねぇだろ?レンの事だから嫌われるのが怖かったんだろ?」

『うん…ごめんなさい…』

「シリアスな話は着物を着てからにせんとなぁ?」

「『ギン!?(市丸隊長!?)』」

2人はいそいそと着物を着た。

「ボクが気を抜いたせいもある。レンも阿散井君も責任とか感じたらアカンで?昨日な?結界が緩んどるなぁ~って思っとったんやけど大丈夫やろってスルーしてしもたんはボクやし?」

『ギン…1つ突っ込んでええ?』

「ん?レン?なに?」

『取り込み中の娘の部屋に堂々と入ってくんなやぁ!!!』

「しゃなぁいやろ…緊急事態なんやもん。堪忍な?阿散井君…レンの霊圧に影響されて我を忘れたらあかんよ?同じ状態になってしまう。今回はレンの霊圧だけで済んだことかもしれんけど阿散井君もやってしまった以上は…瀞霊廷が乱交状態になるで?」

「????」

『えーと…だからぁ…それが安倍家が受けた呪いで…男女間の感情限定で…恋次の霊圧もあたしと同じように感情の高ぶりで上がった霊圧を浴びたら、その時の感情と同じ状態になるってことで………』

「はぁぁぁぁ!?!??!」

「レン…言うてなかったんか?阿散井君に……いやだから阿散井君に言うたやろ?覚悟はあるんか?って…てっきり…レンが話しとるもんやと…」

「そういうことだったんっすね…」

恋次は複雑な気分になっていた。

「まぁ、季南の話によると…季南のご先祖さんの安倍晴明さんがな?女の人の式神をいっぱい作りはったんやて晴明さんの嫁さんが嫉妬してな?亡くなってから先祖の女の人が同じ想いせんようにってかけた呪いなんやて。そんなんに毎回、なっとったら浮気も出来んやろ?」

「すんげぇ…迷惑な呪いじゃないすかそれ…」


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