第2章 ~伊達政宗~ end.
「おい、不味そうに食ってんな」
「え?」
あ、しまった!朝餉の最中だった!!!
時々、ぼーーーっと考えこんでしまうんだよね……
「これも食え」
「あ、ありがとう……」
ポンと粥に乗せられたのは、政宗お手製の漬物。
「美味しいね、これっ!」
「そうだろう?」
政宗のニカッと笑うこの屈託のない笑顔が、私は気に入っている。
料理も上手だし、もちろん剣術も優れている、
それに手先の器用な男はなかなかの床上手が多い(当社比)。
政宗は性的な雰囲気を振り撒いてからかってくるわりには、あっさりしている。
料理の話なんかをすると、凄く真剣に話してくれたり、丁寧に教えてくれたり。
そこだけを聞いていたら、軟派な男に聞こえるけど、男気にも溢れていて
戦では、常に先陣を切って行ってるらしい……
それが戦略的にいいのか悪いのかは……まぁ……おいといて……
周りの士気を上げるのも凄いし、何よりも
多くの人に慕われている。
あと、お酒が飲めないところもポイントが高い。
泡姫時代、色んな人を見てきた。
お酒はね、美味しいし好きなんだけど……破滅する男も女も大勢見てきたから……
それに安土が落ち着けば、ここを離れもっと静かな環境にもなるだろう。
ゆっくり暮らせるかな~なんて、考えもある。
そして、この時代の数少ない楽しみの1つになるであろう、所謂『セックス』!!!
苦手なこの性行為もきっと政宗となら……
『スポーツセックス』
的な感じで、パッと楽しんでパッと終わりそう!!!
他にも二人で楽しい事も、たくさん見つけれそうだし。
うんうん。
とにかく、私は政宗にしよう!!!
そう心に決めた。
そうなったら、いつまでもぼやぼやしていられない。
政宗こそが、現代に名を残す『伊達男』!
もちろん、目茶苦茶もてる。
心に決めたならやっぱもうね、
ソッコー行かないと、でしょ?