蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第72章 コンプレックス 6
智side
戸惑ってんねぇ
和也「なんで兄貴と、智さんが一緒に来んだよ?」
潤「俺が電話して… カズと話したいって相談したら…」
智「2年前、家庭教師したよしみですよ。カズと話したいって言うから、偶然にも『赴任先にいるぞ』って話になって」
和也「けど、今日俺が家にいる保証なんてないはずだろ?」
智「まあね。けど、オイラの授業をサボって勉強会の相談をしていたのは、どちら様達ですかね?」
和也「でしたね。分かった… あ、勝手に座ってて下さい。仕方ないからお茶入れますよ」
たく、相変わらずこいつは(笑)。翔と、相葉、二人して固まってんじゃん!オマケに潤迄固まりやがって
智「ほれ!潤勝手に座れってさ」
ん、ふと視線を感じてそちらを見ると
翔「大野先生、すみませんでした。授業」
(…)
智「構わねぇよ。気にすんな… 翔…」
全く… カズとは違ったタイプの『こいつ』はだな
翔は…
雅紀「ゴメンね、大野センセ」
智「相葉!オマエの『ゴメンね』は信用ならん!」
雅紀「ナンデ?それより、ねぇ、俺は相葉。苗字で、翔ちゃんは名前呼びなの?いんだけどさ(笑)」
いいんかい!
確かに… 翔は… 気になる奴だ
さっきみたいに、素直さを覗かせたと思えば…
今は、集中して
智「どれ、何やってんだ?翔…?ゲッ数学…」
鉄壁な守りで自分を固めて…
翔「翔?」
やっと気が付くとか… さ