蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第66章 キミの声が聞きたくて 番外編
マサキ「ぼくジュンしゅきよ」
ジュン「ずっといっちょ?」
あらま……
翔ちゃん、風呂上がり補聴器外してたんだけどさ、翔ちゃんは、話をしている人の表情や口元読み取るのに長けているからねぇ
俺は、ソファーに座っている翔ちゃんの後ろに立って、ドライヤーを掛けてあげてるんだけど、耳真っ赤! ちょっと可哀想だけど
翔ちゃんの正面にしゃがみ、前髪を整えるテイで
和也「可愛いね! ちっちゃくても、好きな気持ちは一丁前だ!」
たく…… カズの奴…… オイラ翔ちゃんの座る、ソファの向かいのソファに座ってたんだけど可哀想に
それにしても
智「人を想う気持ちは、誰にも止められないよね? ちっちゃくても本当に好き合ってんだもんね?」
翔ちゃんを慰めるところか、更にちびっこ達を煽るようなこと言っちゃって
和也「サトシさんひでぇ(笑)俺の事『あいつは』って思ったはずなのに…… あんたもすげぇな」
信じられない…… カズくんと、サトシくん、俺の事を生涯守るからもう泣かないでって…… 本当に俺の事を、解放してくれて、守ってくれたって思ってたのに
コミュニケーションの一つだって分かってるけど、いっつもこんな風に
俺、耳のせいか口元だけで、人の言ってること読めちゃうから時々
和也「翔ちゃんの『俺を見て!』っていうあの訴え掛ける様な…… 大きな目で見つめられると俺、もう全身に痺れが走るんすよね!」
智「翔ちゃん、一生懸命さ、気持ちを読もうとジッて熱く見つめてくるからね、たまんないの! ゾクゾクするんだ。オイラ!」
恥ずかしい会話してしてんの! マサキくん、ジュンくん あの二人を見て育ったら……