蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第65章 キミの声が聞きたくて 恋人達編2
潤のアパート
美紗子『潤くんに、梓の最期の言葉を……『潤くん…… 好き。潤くんの名前、子供に…… つけるって決めてたの…… ありがとう…… ゴメンなさい』……と伝えて下さい』
雅紀「潤くん、梓さん、確かに折戸に情があったのも本当だろうけど、心の底では、潤くんを……」
潤「梓……」
泣くだけ泣きな。潤くん……
……
潤「マサキくん、ジュンくんのいる所で……翔くんを…… 許せない」
雅紀「全ての罪を警察に俺が伝えといたから。法の下で裁いて貰おう? 自分の手でって思ってるでしょ? …… 俺だって出来る事ならこの手で折戸を…… けどそんな奴のためにキミの人生を台無しにしちゃダメだ。梓さんのためにも、新しいスタートをね?」
潤「って? 雅紀さん? 今のは……」
雅紀「ウブですね? キス知らないんですか?」
潤「知ってるよ! てか違う! 何でキスしたんだよ? 俺男だぞ?」
雅紀「知ってますよ。俺も男ですし。けど、好きになったものは…… しょうがないじゃないですか?」
潤「好き? は?」
雅紀「あ、俺、ゲイなんです。潤くん」
潤「ウソ……やっ」
……
潤「あ、あぁん」
少しの抵抗の後は、凄く感じてるね?
雅紀「これからは俺が守る。失恋の傷も、後悔の思いも無くなるくらい、俺が愛してあげる」
潤「や、出来な……」
雅紀「ジュンくん、俺の真似して手を動かしてみて?」
向い合わせで、互いのモノを握り擦りながら、ジュンくんの感じている表情が……
俺…… こんな気持ち良いセックス初めてだ……
雅紀「気持ち良い?」
潤「しらないっ、あんっ……」
素直じゃないなぁ……
可愛いけど……
潤「ひぁん…… ソコ」
雅紀「ソコ? どうして欲しいの?」
ジュンくんの良いとこに、当たるように腰を打ち付けて
言葉で煽るのに弱いみたいね?
潤「ソコ…… もっとぉ」
男とのセックス初めてだろうに……その気があったのか……
俺を惹きつけて離さない美しい貴方…… たまんない……
凄いゾクッとする
雅紀「ジュンくん…… 愛しているよ」
ジュン「あっ、あっ」
見つけた……
心から、愛し合える人