蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第55章 キミの声が聞きたくて5
和也side
友達と会う前に、スーパーで買い物して、一旦、荷物マンションに置いてから約束の場所に行っても間に合うな
和也「シャワーもしたいし……」
スーパーに入って、お菓子コーナーを通り過ぎようと
和也「3度目ましてだよ……」
1日に3回、それも6時間ちょっとの間に
もう運命…… としか思えないんだけどさ……
智side
智「刺身食いてぇな」
早く業務も終わったし、帰って一人で家で飲もう
そう思ってスーパーに立ち寄ってお菓子コーナーで
智「櫻井さん?」
マサキ「あサトしぇんしぇ」
ジュン「……」
もう…… 運命?
和也side
誰よあの男?
それに…… 男の子が2人?
智side
ナンカ視界の隅にいる男から
視線感じるんだけど……
智「翔くん? 大丈夫ですか? 無理しないで。お迎えの時間、少しくらい遅くなっても延長保育もありますし、気になさらなくて良いんですよ」
和也side
翔くん?
牽制? だよね?
名前呼びだけどさ…… 親しさ感じ無いけど?
和也「翔くん、今日さ、3回目だね? 会うの!」
智side
翔くん?
牽制だね?
名前呼びだけど…… 親しさ感じねぇけど?
ジュン「ふぇーん」
マサキ「じゅんいいこ」
翔「ジュンくんごめんね。帰ろうね」
和也side
何やってんだろう…… 子供には不穏な空気って 伝わるよね? なのに
ジュンって男の子泣き出しちゃって、櫻井くんは俺達に会釈するとレジの方へ……
智side
残されたオイラ達二人。気まずい空気と、ジュンくん、マサキくんに対する申し訳なさ
無理しなくて良いですよ。っていう言葉に特に何も答えずに帰ってしまった櫻井さん
貴方の抱えた物の、大きさ、辛さ、悲しみに
俺が気がつくのは…… もう少し後
貴方の抱えた物の、大きさ、辛さ、悲しみに
オイラが気がつくのは…… もう少し後