蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第140章 夢でしか逢えない 11
翔と潤帰宅
和也「俺、凄い恵まれた環境に育って来たんだなって。両親に対して感謝しなきゃいけないのに忘れがちでさ。凄い反省した……」
智「オイラも。両親も仲いいし、職場だって…… こんなに恵まれてて良いのかな? って」
和也「とにかく、二人とも親には内緒で治療したい。というのは絶対譲れないみたいだし ……その希望を俺達は叶えてあげるしかないよね?」
智「翔ちゃんはブリッジで、両隣の歯と繋げる方法での治療にして。潤くんは、折れた歯の上に被せる方法で…… かな」
翔.潤「治療をお願いします」
って言ってはくれたけど
翔ちゃんの、心の寂しさを理解して、言葉の中に潜んでいる、本音の部分をしっかりと汲み取ってあげなきゃならないんだって
翔「潤ちゃんの事宜しくお願いします」
けど、俺の心の中には、ズカズカ入ってこないでね?
態度や、言葉で示してきた翔ちゃん……
見た目は、ふんわりと可愛いのに、心の中は 硬い鎧で覆っている
いつかはキット俺を
いつかはキットオイラを
信じて、何でも話してくれる様、頑張んなきゃって思ったんだ
翌日 学校保健室
潤「んな。言い方ないじゃん? 俺は本当に心配してさ……」
潤は本当は、素直で真っ直ぐな男の子なんだろうなって。一生懸命、お母さんの事を理解しよう。翔の事も、自分が年上なんだから、守んなきゃって
けど、甘えたがりの、寂しがり屋な男の子なんじゃないか?
って俺、思ったんだよね
雅紀「潤は不器用なんだから。今みたいに、俺に何でも話せば良いよ。『俺は』『俺が』って。頑張らなきゃ。って頑張り過ぎなくて良いからね?」
潤「相葉センセ……」
そう呟いて、泣きそうになってる潤
泣き虫なんだ……
(可愛いな……)
ナンテ……