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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第136章 夢でしか逢えない 7


 珍しく、カズがまぁに嫌みを言ってない……のに、まぁの奴が……

 普段ならね? 二人のやり取り、面白いからホットクんだけど……

 カズの肩を軽く叩き、受話器をオイラに寄越す様にジェスチャーして

 受け取ると

 智「まぁ? どこか悪いトコでも出来た? それとも……」

 雅紀『あ! そうだよ! ツイいつもの癖で! あのさ、今日これから急で悪いんだけどさ。診察とか頼めたりすんの?』

 智「出来れば予約して欲しいけど。今日は土曜で午後から休診だし。昼前の11時過ぎなら奇跡的に空いてるからさ。そこなら大丈夫だけど…… マジでどうしたの?」

 雅紀『俺じゃないの! あのさ、ウチの生徒なんだけどさ見てあげて欲しい子がいて……』

 カズ「あれ? まぁくんの学校って?」

 カズがそう呟いたんだけど…… オイラも気づいてたんだよね? 

 オイラ自身で確かめたかったのに。カズが受話器取り上げてさ

 まあね、渡す前スピーカーにしたから話は聞こえるんだけど

 カズ「まぁくんの学校って、ラン愛学園だったよね?」

 雅紀『うん。あ! 気が変わらない内に、その子達連れてくからさ! 今から向かうね! じゃあ! 後で!』

(笑)切れた電話にカズが、呆れたと言うか ちょっとムッとした顔してる(笑)

 智「サスガ、まぁだね? 用件だけって ……こっちとしては? 櫻井くんが来てた制服は、ラン愛学園のものだし? その生徒の情報も欲しかったっていうのにさ(笑)」

 カズ「笑ってる場合じゃねぇよ? 智くん! けど、二人の生徒って言ったよね? どういう事だろう? まぁくんてば! あれで良く教師になれたよ! 全くっ!」

(あぁ…… まぁの奴、しばらくはカズに突っ込まれる様な話題を自らバラ撒いちゃって……)

 とか、思ってたんだけどね……


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