蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第124章 色香を隠していても… 15
雅紀&潤
店をCloseにして、俺ジュンにぃと二人きりで……
内心ドギマギしてた
潤「カズと、サトくんの想い通じるといいな……」
雅紀「ジュンにぃ、本当は一緒に行きたかったんじゃないの? 今からでも行けば……」
潤「マサキ、頼むからそんな事言わないでくれ」
雅紀「ジュンにぃ?」
潤「けど自業自得だよな。今までの、俺のお前に対する態度そう言われてもしょうがないもんな」
どうしちゃったの? ジュンにぃ
いつもと違う様子に…… 俺は…… 自分の都合良い様に解釈しちゃいそうで……
ダメだって心の中で言い聞かせて
潤「俺さ、翔くんが引っ越した後、手紙でさ『翔くんが大好き』そう書いて送った訳」
雅紀「うん……」
潤「でも翔くん『好きだって言ってくれて嬉しいよ。オレもジュンが好きだけど、オレとジュンの好きは同じでは無いよね? ジュン、自分の気持ちを偽って、後悔しない? 本当の気持ち、良く見つめ直してみなね。いつも傍にいてくれる人いるでしょ? 素直になれない気持ち分からなくもないよ? けどさ、将来後悔しない様に…… いいね? きちんと考えるんだよ』そう、手紙で言われたんだ」
雅紀「ジュンにぃ…… それって」
潤「クラスメイトとかは、女の子の誰々が好きって話ししてんじゃん? 俺、自分は変なんだ。って悩んだり、苦しかった。だからその人に対してキツク当たったり、無視したり。その人が俺の事『大好き』って言ってくれる度に、ありえないって……」
雅紀「ジュンにぃ…… それって」
潤「マサキさっきからそればっかだね(笑)。もう分かっただろう? 俺、戸惑ってたんだと思う。翔くんから貰った手紙、読み返しては素直になろうって思う側から、やっぱり出来なくて。俺は翔くんが好きだけど、カズとサトくんの、翔くんを想う気持ちとは違う。何度否定したって俺のベクトルはマサキに向いてんの」
雅紀「俺、俺だってこう見えても悩んだんだよ? だって、ジュンにぃと俺、男同士じゃん? ジュンにぃが戸惑っているのと同じ、俺だって…… けど好きなもんは好きなんだもん!」
潤「マサキ…… ずっと傷つけてゴメン。俺はマサキが好き……」
雅紀「俺も! ジュンにぃが好き!」