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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第115章 色香を隠していても… 6


 引越し…… 転校……

 カズ、サトシ、マサキ、ジュン 達と

 別れるのが辛かった……

 けど、またいつか逢えるよね

 って思ってた……


 金曜日

「センセー、櫻井クンが、お菓子を本間クンの机に入れたー」

 は?

 翔「そんな事してないです」

 そう言ったって、年配の担任の女の先生は、聞いてくれなくて

 先生「お家の人に連絡します」

 怒られて

 父「お前は…… 何てことしてくれたんだ…… オイ! お前、その生徒の家に菓子折り持って謝りに行ってきなさい」

 母「はい……」

 父さんは、オレの話も…… イヤ、お母さんの話も聞かない人で

 俺が一番な人で

 よく土曜日

 お母さんと、生徒の家に一緒に謝りに行く時

 悔しくて悲しくて……

 彼の家の手前の坂が、すごく長く感じて……

 月曜日

 富永「俺の好きな奴、お前のこと好きなんだって。転校生のクセになまいき」

 三好田「トミの好きな人、お前の方取ったから」

 中川「許せないから、お菓子入れといた」


 なんだよそれ?

 オレ、富永の好きな人なんて知らないし、取ってもいないよね……

 おまけにいつも富永に、金魚のフンみたいにくっついている

 三好田と中川

 オカシイ? って感じないの? 


 反論する気にもならなかった

 自分勝手な理由で、人を落としいれる奴……

 関わりたくもない

 そして…… オレの世界が急に閉じられたのを、感じたんだ……

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