蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第114章 色香を隠していても… 5
ショウちゃんは、いろんな遊びを教えてくれたの
ショウちゃんとサトくんは2つ上で、同じ年でお兄ちゃんだし。オレ、ジュンくんとは一つくらい違うし、マァくんとも。みんなに負けちゃうことが多いの
和也「ひる!」
(どうしよう…… つかまえられないよぅ)
泣きそうになってたら、ショウちゃんがオレにちっちゃな声で
翔「夜とかテッポウにしてごらん? みんな話せないからさ、よく耳すませてごらん? きっとカズでも捕まえらるから」
って本当にいつも何でもよく気がついて、やさしく見守ってくれたショウちゃん
ショウちゃん、オイラの大好きな、お絵かきだって粘土遊びだって、一緒にしてくれたんだ
あんまり上手じゃなかったけど(笑)
なかなか、面白い、変わった絵かいてたしね(笑)
オイラの方が年上なのに、ショウちゃんの方がしっかりしてんの(笑)
こんな風にずっと、ショウちゃんと、みんなといられるんだと思ってた……
翔「オレ、引っ越すことになっちゃった。今まで凄ーい楽しかった! 元気でね! カズ、サトシくん、マサキ、ジュン!」
「そんなの嫌だ!」
みんなで泣いたの
翔「お手紙書くから!」
そう約束して、住所を聞いて、電話番号だって……
最初はお手紙も、やり取りして、電話もしてたのに……
ショウちゃん?
どうしちゃったの?
和也.智.雅紀.潤(翔ちゃん…… 逢えなくなって14年も経っちゃったね……)
けど、また逢えるって信じているから……