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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第95章 花(華)の屋敷 13


 太郎『それは、どのような想いからです?』

 太郎様…… さわの想い人…… この御仁なら

 耕太『娘達に配慮せぬまま、春を…… 子供を身籠る者や、病に掛かり亡くなる者達も。男達主観の娘達の幸せでは無く、娘達の願う幸せを……』

 涙が溢れて言葉が……

 太郎『耕太殿…… 私は貴方に話を聞いてから、自分が恥ずかしかったのです。家業《呉服問屋》を継ぐ決心が付かず…… 花屋敷に…… しかし、さわさんや、娘さん達の懸命に生きようとする姿に、貴方の姿勢に、家業を継ぐ決心も出来たんです。協力致しますね』

 耕太『それでは、さわを』

 太郎『さわさんは、耕太さんを想われているのですよ?』

 は? 

 耕太『さわ、太郎さんと一緒に幸せに……』

 さわ『耕太さんの、私達への想いありがたく思います。私の無責任な言葉を…… 私は貴方をお慕いしております。だから……』

 サトシ『私の父は、この様な経緯で新たな生業を…… 勿論皆が皆に理解した訳で無く、その方々の中でも人柄の信頼出来る方々に娘達を。と、心を配りました』

 マサキ『さわさんは、あの……』

 マサキ様は、お優しい方だ。涙を流しておられる

 ジュンも、泣きそうになっている

 カズ様…… 彼の表情は読めなかった

 ショウ…… 違う意味で読めない…… ショウ大丈夫か……

 今、何を考えているのだ? 


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