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〘上杉謙信R18〙色褪せぬ愛を紡ごう

第9章 ✼赤熊百合✼




元に戻りたい。貴方の傷を癒したい。


そう思ったはずなのに、結果二人とも壊れてしまった。
何をすればよかったのか。
何もしなければよかったのか……。

そんな事を思ったってもう遅い。







離れた二人の間に入るのは、その愛を完全に断ち切ってしまおうとする黒い影……。





「謙信様……。私は一応待ってあげましたよ。それでもあの女を思い出さないのなら、私が奪ってもいいでしょう……?」







越後へ向かう籠の中、女が一人笑っていた。

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