第18章 暫しの別れ
それから数日後、出発の日がやってきた。
神「ももーーーー!!迎えにきたアルーーー!!」
『神楽ちゃん!神楽ちゃんが迎えに来てくれるなんて!』
神「うん!銀ちゃんもいなくなっちゃうからネ」
『えっ?』
桂「言ってなかったな、銀時も一緒だ」
『そうだったんだ…』
(仲間が多い方が安心だけど、それだけ大変な戦いだって事だよね)
神「大丈夫アル!銀ちゃんもヅラも、こう見えて結構強いアルネ!」
桂「ヅラじゃない、かつ……」
『ヅラじゃない、桂だ!』
桂、神「?!」
ももがニコニコしながら、桂の決めゼリフを言い放った。
桂「もも、それは……」
『ちょっと言ってみたくて…。気に入ってるんだ』
神楽がくすくす笑い出し、桂もつられて笑ってしまう。
神「とにかく!ももは私に任せるアル!」
桂「頼む。じゃあ………
……………………
桂がチラチラと神楽の方を見る。
神「なんだよ!気色悪いネ!さっさとチューして行くアルネ!」
神楽が面倒くさそうに後ろを向く。
桂がももにそっと近づき、唇を重ねた。
『桂さん………』
昨夜のように頬ではなく、唇に口付けされ、ももの体温が一気に上がった。
「では、行ってくる」
『いってらっしゃい…』
桂は、そのまま振り返る事なく歩いて行った。