第1章 01.はじめましてのキモチ
「るだだるだ〜♪」
あー、本丸の露天風呂って最高だなぁ〜!
広いし、泳げるし!
何よりこの露天風呂にある枝垂れ桜よ!
これを眺めてるだけで幸せな気分になれる。
「はぁ〜!いきなり審神者なんてやれるかって思ったけど、こんな立派な屋敷もらえるら正解だったかも!」
プルルルル〜。
ピッ。
「はーい、もしもーし!こちら532番審神者、でーす!こんな時間にかけてくるなんて珍しいですね、お暇なんですか、監査官さま!」
監査官「………伝令だ」
え、まさかのスルー?!
「ちょっ!ちょっと!たまには反応してよね!!スルーはツライから!」
監査官「…じゃあ普通に会話をしろ」
「普通に返事したら伝令言って電話ぶち切るじゃない!!」
それにこっちはそろそろ1人に飽きてんだよ!
何日こんな広い屋敷で独り言言わせる気なんだよ!
そろそろ脳内に住人が住み始めちゃうぞコノヤロー!
監査官「喚くな。うるさい」
「うるさい!絡ませろ下さい!寂し泣きするぞ!」
監査官「…まったく、本当に仕方のない奴だな」
お?
もしや会話してくれんの??
今日は夜通しで貴方のフードとマスクについて追及してもいいですか?!
監査官「伝令だ。初期刀を選び、初陣に備えよ。詳しく審神者の間にて話す。以上だ」
ブチ。
プープープー…。
「あいつブチ切りやがったぁああああああああああ!!!!!!」
くっそぉ…!!
ちょっとくらい話相手になってくれてもバチはあたらないでしょ!!!
いっつもいっつも伝令だけ話して…
話して…
「…え?」
そういえば最後にサラッと審神者の間って言わなかった??
審神者の間ってここの本丸だよね…?
そこで話すってことは…。
「ツンデレかよ監査かぁあああああああん!!!!!!」(ひゃほーい!)