第10章 雨と傘
委員会決めがあった夕方
帰ろうと思ったら雨が降っていた。
大量の雨が。
周りは傘を忘れたー!とか、壊れた!とか言っている。
私は朝ギリギリまで持って行くか迷って、持って行くことにした。
なのに…
傘立てに置いていた私の傘がなくなっている。
雨に濡れると蹴られて傷ができたところが痛い。
学校の傘も運悪く全て貸出し中だった。
もういいや。濡れても
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雨に濡れると靴の中が濡れて気持ち悪い。
髪型顔に付くし、教科書やバッグも濡れる。
良いことなんてなんもない。
そこに…
いじめっ子A「あっれぇ~?るかちゃ~ん何やってるのぉ~?」
いじめっ子Aが来た。
あいつは私の傘を持っていた。
いじめっ子A「めっちゃ濡れてるし~うけるぅ~ そのまま、明日風邪ひいて学校来なければいいのに」
ドンッ
ビシャッ
また、押された。
しかも、
水溜まりのところに。
周りの人は助けもせず、見ないふりで遠さがっていく。
そしてまだあいつは喋り続ける。
いじめっ子A「ざまぁみろ。キャハハッ。」
そしてあいつは帰っていった。
私の傘を持って。
持って帰っても何の意味もないのにね。