• テキストサイズ

二次元の君と愛しき君へ【爆豪勝己】

第14章 再会





その声は知ってる。


かっちゃんをいじめた、サッカー部の奴等だった。


「事情を聞いたらどうしようもなくなってね……いわゆる罪滅ぼしって感じだよ」


先輩の言葉に男子は頷く。


「でも、何で、そんな……」


「その事情の内容が残酷なの。俺はコイツと良い感じになっておこうかなってなぁ」


良い感じってどういうことよ……?


先輩は私の頭を撫で、ニコリと微笑む。


その笑顔に私の胸が高鳴る。


そうだった。


私はこの笑顔が大好きなんだ。


今、自分にその笑顔が向けられるのは夢みたいなことだ。



「零、行ってらっしゃい。明日も行くから」



「あっ、はい!」



手を振って去って行く先輩に、私は全力の笑顔で手を振った。




/ 117ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp