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二次元の君と愛しき君へ【爆豪勝己】

第11章 離婚





どうしようもないくらい心が傷む。


怖い、怖い……。


「次元を越えて入れ替わった?もうちょっとマシな嘘つけよ、この馬鹿女!」


母親は、俺の足を思いっきり蹴った。


「止めろ!」


「離せよ、クズ男が!」


父親も止めに入ったが、すぐに引き剥がされる。


こんな時、デクだったら……。


オールマイトだったなら……。


どうしていたのだろうか。


「携帯で調べてみろや!爆豪勝己って調べれば出てくるわ、クソが!」


「ふーん、あっそ。アンタは死ね」


「なっ……!」


思いっきり蹴られて、腹に強い衝撃が走る。


俺はその勢いで吐き出した。


「うわぁ、汚いわね」


クソ女は、酷く冷たい声で嘲笑う。


「あっ、あった!」


「はっ?」


父親の声にクソ女は睨む。


「あったよ、爆豪勝己君。口調も今の零とそっくりだ」


そうだ、俺が爆豪勝己なんだよ。


「それが何だって言うの?じゃあ、あのクズは二次元で楽しんでるってこと?ふざけないでよ」


「ふざけてんのはテメェだろ!クソ女が!」


俺は右の大振りをこの女にやろうとした。


「止めるんだ、零……いや、爆豪君」


父親が俺の右腕を握り、止めていた。


「テメェはこのクソ女を庇うって言うのか!」


「そんなわけない。こんな酷いヤツ、零に会わせられない。だけど、暴力はやってはいけない」


そして、零の父親は笑う。



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