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二次元の君と愛しき君へ【爆豪勝己】

第4章 こんな日常の方が嫌





移動教室の時、去年の担任とすれ違った。


元担任は走って私のところに駆け寄る。


「零、大丈夫か?昨日は荒れてたし、なんか変なこと言ってたよな」


「あの……二次元の人と体が入れ替わったんですよ」


「えっ!?」


元担任は信じられないとでも言うような顔をしていた。


去年はこの先生にとても迷惑を掛けたことを思い出して顔を反らした。


「それは本当なの?」


「本当です。昨日は大好きなアニメの学校で授業を受けました。高校って難しいのやるんですね」


「まぁ、中学生だもんな……じゃなくて、それは本当に本当なの?」


「本当です!」


隣で見てる紗希と綾香は黙って固まったままだ。


この先生、少し面倒臭いんだよな……。


「おっ、零さんと先生だ。どうしたんですか?」


内心呆れていた時、現在のクラスの担任が笑顔で話に入って来た。


「入れ替わったって本当ですか?」


「本当ですよ。暴れ狂ってましたし、俺は爆豪勝己だって叫んでましたよ」


元担任が現担任に聞いた。現担任はニコニコしながら答えていた。


かっちゃん、昨日の君は何をやらかしたんだ?


私達はこっそりと二人から離れ、理科室に走って向かった。





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