第1章 初めての恋文
主 へ
清光がさ 主から文を貰ったって自慢して来たんだけど
一体どんな内容だったの?
別に気にしてる訳じゃないけどさ
清光は貰った側
僕は主に贈る側になりたかっただけ
ただそれだけだから
嘘
本当は凄く羨ましかった
主からの文がもし清光宛の恋文かもだなんて考えると 胸がぎゅって締め付けられるんだ
ねえ 人間はこういう感情を恋っていうのかな?
もし 僕が主に恋をしてるなんて言ったら
主はどんな顔して何て返事するのかな?
そんな事考えてると 何か怖くなってきた
主 お願いがあるんだ
僕だけを見て
大和守安定より