第1章 初めての恋文
主 、
遠征の帰りに美味そうな草餅が売っていてな
土産だ 主も是非食べてみてくれよ
なあ
君は俺の事をどう思う
藪から棒に と怒っているか
仕方ないだろう
君に贈る文だ 遠回しに書いて後で後悔なんてしたくはないからな
俺は君を一目見た瞬間にこう びびっと来たぞ
君の元に来れて良かったって
君を愛す為に俺は人の体を賜った訳では無いのにな
たまに勘違いしてしまう自分が居る
俺は死ぬまで君の傍に居たい
居させてくれ
君を近くで見ているだけで構わない
普段の俺とは違い しおらしいだろう
自分でも驚きだ
なあ 君が誰かのものになってしまう前にこれだけは伝えておきたい
君が好きだ
鶴丸国永