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拾われました【歌い手】

第7章 両親?


その後ホテルには悲鳴らしきものが

響き渡った

人間界二日目

今私達はある問題に悩まされている

それは

「キャーーイケメンよ」♡

「あの!連絡先!」

「お写真を!」

96猫「え?!わしも?!!」

大勢の女子に囲まれていることだ

ドンッ

遂に私は皆と離されてしまった

「おい」

!!!

聞いたことのある声に体を震わす

「何してんだよ」
「何をしているの?」

秀華『お父様、お母様…!』

人前なので暴行は振られないが

ガシッ

強く腕を掴まれる

爪が食い込み血が滲む

「帰りましょ」ニコッ

「心配したんだぞ?」ニコッ

そう言いながら私を引っ張る二人

秀華『い、や…』

私は必死に抵抗する

「おいいい加減に!」

殴られるッッ!

ガシッ

そう思い目を閉じると痛みは感じなかった

センラ「何してはるんですか?」

目を開けてみるとセンラさんが

父親を掴んでいた

志麻「嫌がってますよ?」

「どこがですか?」

「私達はただ娘と家に帰ろうとしているの」

娘だと思ってないくせに

「関係ないですよね?」

うらたぬき「関係あります」

うらたぬき「俺達はこの子の家族です」



「は?俺達がこの子の家族だが?」

センラ「家族なのにこの子に
酷いことするんですね?」

センラさんが睨みをきかす

「関係ないだろ!」

センラさんが掴んでいた腕を振り払う

「ほら、行きましょ秀華」

再び引っ張られる私

「!」

まふまふ「秀華を返してください」

だが行く先にはまふまふさんがいた

うらたぬき「秀華」

名前を呼ばれ私の腕を掴んでいた

母親の脚を蹴りうらたさんの方向に

「!ッッくそ餓鬼!!!」

ギュッ

そしてうらたさんに抱き着く

母親は

そらる「やめてもらえませんか?」

そらるさんが笑顔で止めていた

「秀華お前どうしたんだ?
誰なんだ?そいつら、さぁ早く帰ろう」

いや、いや、いや

秀華『嫌です』

「!…お前をどんな思いで育てたか!
俺達はたくさんの金をお前に使ったんだぞ!
親孝行の一つも出来ねぇのか?!
ここまで育てて貰った親に!」

ついに父親の本性が出る
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