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【黒子のバスケ】キセキと私。

第14章 青峰 大輝




『なーんてね、はっ!!』


青峰が動きを止めた一瞬の隙をついて、シュートを決めた。


青峰「・・・くそ、今のはひきょーだぞ。」


『あはは、まさかそんなに反応してくれるとは思わなかったよ。』


あははと笑ったあいつだが、すぐにその笑顔は消えた。


『・・・やっぱり、あの頃のようにはいかないんだね。』


青峰は何も言わなかった。


青峰「・・・ま、お前に会えてよかったわ。」


そう言って、あいつの頭に手をのせる青峰。


その時のの顔は、とても辛そうで、嬉しそうで、オレは無性に腹が立った。


「(・・・なんだよ、この感じ。イライラする。)」


帰ろうとする青峰を止めた。


「おい、待てよ!まだ勝負は・・・!」


青峰はオレの言葉を無視し、その場から消えた。

今は青峰に勝てる気はしねぇーてことはわかる。だが、それよりオレの頭には、あいつ・・・のあの話が気になった。


*****


『ふーーー、疲れたーーー。』


久々に誰かの相手をした。
いつもは一人でこそっと練習してるからなー。

脱いだ上着を着て、袋を持とうとしたとき、火神君に声をかけられる。


火神「・・・足、治ってるんだよな?」


『うん。・・・見てたでしょ?バスケだって一応火神君に負けないくらいできるんだからっ!』


そう言っても、あまり納得していない様子。


『・・・大丈夫。もう試合に出るわけじゃないし、こんなけバスケができるからいいの。』


火神「っ、じゃあ完治してない・・・のか?」


『・・・そりゃ、事故前には戻れないよ、さすがに。』


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