第4章 俺の親愛なる
日向が体育館に足を踏み入れた瞬間に体育館も人もデカい、と率直に感想を述べるけど、まったくの同感。
たかが練習試合だからもっと気楽な雰囲気かと思ってたのに、威圧感がとにかく半端無い。
体育館も広く設備も充実していて、何より強豪独特の殺伐とした雰囲気に圧倒されそうになる。
ちょっとした遠足気分でふわふわしていた気持ちが、無駄にピリついた空気のせいで萎んでいった。
「ひまりちゃん、今日はスコア記録お願いね。書き方はこの前教えた通りだけど、わかんなかったら遠慮無く聞いてね」
なんて潔子先輩に優しく指示されて、今日もとんでもなく美しい先輩に癒される。
青城の選手チラチラ潔子先輩見てるし、いつもと変わらない美貌に緊張も解れる。
「あ、はい。りょです。他にすることありますか?」
「ん~今のところないかな、あ、記録表なんだけどね、」
と潔子先輩が記録表を指して言うのと殆ど同時に、後ろからキャプテンの声。