第8章 記憶
急な出陣から二日たった今日。だての刀達が話していた。
光「伽羅ちゃん、あの時の主、政宗公だったよね?」
倶「あぁ、間違いない。懐かしい顔だった。」
光「骨格とか全然違うのにあそこまで似るのは驚いた。貞ちゃんも固まってたね 笑」
貞「そりゃそうだよ!もう会えないかと思ってた俺らの主が目の前にいるんだぜ?一瞬、あの頃に戻ったかと思ったぜ 笑」
鶴「あんな感じの雰囲気だったのかー。少し君たちに似てるな!」
光「そっか。鶴さんが伊達家に来たときはもう違う当主だもんね。政宗公は凄いかっこいい人だったよ。」
鶴「だろうな。君たち見てるとよく分かる。貞坊は政宗公の派手好きなところが似てる、光坊は料理出来るとことか身だしなみとかが似てる、から坊は、『つんでれ』なとことか誰よりも仲間思いなところが似てるな。」
倶「うるさい」
貞「鶴さん、何でそこまでわかるんだ?」
鶴「伊達政宗の生涯についてかかれている本を主の部屋で読んだ。その時に思ってな。」
光「まさか、主が政宗公のこと好きだってのもビックリしたよね!歴史上の人物で1番好きなんだって!なんか嬉しいよね。」
貞「好きもなにも本人だけどな 笑」
光鶴「確かに」
倶「おい、他にも話があるんだろう?そっちを話せ。」
光「ごめんごめん。その事だけど、主の記憶事なんだけど。少しずつ記憶を取り戻してるみたいなんだ。戻っていくうちに側にいつもいたはずの小十郎さんのこととかね。」
貞「懐かしいなー。小十郎さんにも会いてーな!」
鶴「もしかしたら、現代に生まれ変わっているんじゃないか?主も生まれ変わってるし。」
光「主の友達とかにいそうだよね!主なら勘でわかりそうだよね。後で聞いてみようか!。」
貞「おう!気になる!なぁ、伽羅!」
倶「俺には関係ない。」
光「ホントは会いたいくせにー。」
倶「うるさい!」
貞「図星だー笑」
鶴丸は三人の表情がころころ変わるのを見ながらお茶を飲んだ。
鶴(見てて飽きないなー笑。俺の知らない伊達政宗。どんな人間なのか、もっと知りたくなった。主が伊達政宗ならしばらく観察でもしてみるか。)
こんなことを思いながら三人の顔を微笑みながら見ていた。