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満開桜

第40章 BRIDAL Another story 綴 甘夢


BRIDAL meets 綴
幸『はい、村人Cバージョン』
綴のイメージカラーのエメラルドグリーンのグラデーションのドレスに着替えためぐ。ベアトップの胸元にはシルバーにダイヤがあしらわれているネックレスにパールのドロップイヤリング。
幸『色が色だからイメージは人魚姫。髪はロングの方がいいからウィッグ被せた』
莇『メイクは目尻だけドレスと同じ色のカラーライナー。ベースはツヤ重視で厚塗りはしてない。リップはオレンジ系の方がドレスに馴染む』
幸と莇のコメントを式場スタッフがメモしている。
「綴ー、起きてますかー」
ボーっとしている綴の顔の前で手をヒラヒラさせると気が付いたようだ。
綴『うぉ!あ、悪い…思った以上に、可愛いっつーか…綺麗でビックリした』
「そりゃどーも、ほら!あと6人の花婿が控えてるからサクサクやるよ!」
綴『よし、やるか!』
ーーーーーーーー
2人は屋外のプールサイドでの撮影。風船を飛ばす演出のようだ。
スタッフ『ではこちらの風船を持ちながらしばらくいつも通りに会話をしていてください。こちらが合図したら風船を離してもらえれば大丈夫です!』
「はーい、って綴、緊張しすぎじゃない?」
綴『逆に何でそんな緊張しないのか不思議だわ』
「一回万里のモデルの手伝いでやらされたことあるからね」
綴『まじかよ…さすが万里だな』
「顔だけはいいからなぁ」
綴『顔だけってすごい言い様だな』
「黙ってればイケメンなんだけどね、あ、だからモデル務まるのか」
綴『ははっ、たしかにそうだな』
「綴はやっぱり笑うと可愛いね」
綴『めぐも笑ってたら可愛いぞ』
「一応女の子だからね、あ、合図来た」
綴『よし、じゃあ離すぞ!』
2人が離した風船は交わりながら空へ飛んで行く。その様子を2人で見上げて見送る。
スタッフ『オッケーです!ありがとうございます!』
綴『なんかあっという間だったな』
「そうだね、でも楽しかった!」
綴『だな、いい経験になったよ』
「じゃ着替えてくるね」
綴『あ、めぐ』
「ん?」
綴に呼び止められ振り向くと両手を持ち向かい合う。
綴『人魚姫は泡になって消えるけど俺が王子なら絶対にめぐを選ぶから。人魚でも魔女でもどんなめぐでも俺は必ずめぐを選ぶ。海よりも深く愛し続けるよ』
「ふふっ、ありがとう綴!」

Fin
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