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満開桜

第32章 宣戦布告 九門 甘夢


夕飯後、めぐの部屋のドアがノックされた。
「はいはーい、九門だ、どったの?あ、入れば?」
九門『うん!お邪魔しまーす!』
「ちょっと片付けちゃうからテキトーに座っててー」
九門が部屋の真ん中にあるテーブルの横に座る。片付けを終えためぐも九門の隣に座る。
九門『あのさ、今日のデート、なんだけど…楽しかった?』
「うん、楽しかったよ!バッティングセンターって初めて行ったけど面白いね!また連れてって!」
九門『ホントに!?あ〜よかったぁ…』
九門が両手で顔を覆い、天井を向く。
「何でまた急に?」
九門『いや、なんつーかさ…もっと大人みたいなデートの方が良かったのかなぁとか思ったりしたんだ。』
「大人のデートは大人になってからいくらでもできるよ、今日みたいなデートは今しか出来ないんだからね!青春は短いんだよ!」
九門『それもそうだな!あー、でもスナップ撮影はびっくりしたな!』
「それな!ま、カンパニーの宣伝にもなるでしょ!」
しばらく談笑していると九門が真剣な顔で見つめてきた。
九門『…なぁ、めぐ、キスしてもいい?』
「ん?いいよ?」
めぐは目を閉じると九門の唇がすぐに触れる。啄むようなキスからめぐが九門の唇を少し舐めると九門の舌が絡んできた。
「ん…ん…はぁ、…」
九門が薄く目を開けると自分のキスに感じているめぐの表情が目の前にあった。
九門『(やっべ、超可愛いんだけど…)』
めぐの後頭部に手を添えてさらに深く口付ける。少し苦しいのかめぐは九門の服をキュッと掴む。
九門『はぁ、…ちょっと苦しかった?』
「はぁ、…ん…運動部の肺活量とアラサーの肺活量は別モノだからね!」
九門『えー、だってめぐ、超可愛いんだもん。俺が止まんなくなるのはめぐのせいだからな!』
「責任転嫁とは頂けないな!よし、大人の本気を見せたろ!」
九門『んん!?はぁ、…ん…』
めぐが急に唇を合わせる。驚いた九門は少し開いた口から舌を入れられる。舌を絡め、時折甘く噛まれる。かと思ったら唇を舐められまた舌が絡む。めぐに翻弄されっぱなしだ。
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