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満開桜

第30章 ドンシリーズ 甘夢


のどかな休日の昼下がり椋とめぐは202号室で少女漫画を読んでいた。
椋『はぁ…壁ドンって憧れるよねー…』
「…そうね」
普段から壁ドンやら何やら色々されているめぐは憧れもクソもなかったが椋のキラキラ輝く眼を見て同意しか出来なかった。
椋『こんな風に出来たらカッコイイんだろうなぁ』
「カッコいいお兄さん達が今寮の中にわんさかいるじゃないか」
椋『は!そうか!みんなにやってもらえばいいんだ!』
「顔面偏差値だけはクソみたいに高いからね。じゃLIMEで集合かけよか」
ーーーーーーーー
談話室
左京『おい、何だこのふざけたLIMEは』
「とか言いながら来てくれる左京さんが好き」
椋『あああ、あの!僕が漫画を見てカッコいいなって言ったんです!』
一成『なるー!むっくん発信なら納得だぁ☆』
結局めぐが【第一回☆顔面偏差値選手権☆開催!参加選手は談話室へ!】と送った。当然全員が談話室に来た。
至『顔面偏差値って何すんの?』
「世の女子達がワクテカのドンシリーズで勝負!」
万里『は?ドンシリーズって何だよ』
「えーと、壁ドン、足ドン、肘ドン、手首ドンと呼ばれる女子達が生涯に一度は体験したい憧れのシチュエーション。ってググール先生が言ってる」
紬『それを俺たちがやるの?』
「イエス。んで、組から選抜2人対抗戦にした。ジャッジは支配人といづみちゃんね。はい、真澄。あからさまにテンション下げない。あとでいづみちゃんのプリクラあげるから。」
真澄『絶対優勝する』
いづみ『めぐちゃん!?』
「2人には如何にドキドキしたかで点数をつけてもらう。故に!シチュエーション、台詞、諸々加味してだからね。ただやればいいわけじゃないからね。左京さん、これは表現力底上げにも繋がるよ。」
左京『はぁ…お前、口だけは達者だな』
「あんがと」
太一『監督先生が審査員ってことは、誰にやるっスか?』
「わたし。今さら見てドキドキとかしないから審査員に恐ろしく不向きだよ」
東『じゃあめぐをドキドキさせられたら得点アップかな?それに競うからには何かご褒美はあるのかな?』
団員達の目の色が明らかに変わった。
「あー、考えてなかった。まぁ、優勝した組と交渉だね」
全員が全力をかけることを決めた。
「お題はクジ引きね。ドンありきで他は何してもいいよ。はい、リーダー引きに来てー」
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