• テキストサイズ

満開桜

第25章 We need you 全員 甘切夢


椋『めぐちゃん!』
「椋!」
椋が泣きながらめぐに抱き着く。
椋『よかったぁ…グスッ…めぐちゃんが出て行くって、左京さんが言った時はどうしようかと思って…』
「左京さんが?」
いづみ『昨日、めぐちゃんが部屋に戻った後ね…』
ーーーーーーーー
左京『あいつここを出る気だ』
いづみ『ここを出るって…』
左京『戻って来ないつもりだ』
いづみ『そんな…』
万里『どうすりゃいいんだ…』
左京『瑠璃川。めぐの症状はどんなだ?』
幸『グスッ…触れるくらいにはなってる。でも少しでも自分の方に先端が向くとダメ。だから最近は専らミシンで慣らしてた。』
左京『…改善出来る余地はあるな。お前ら、今から言うことをよく聞け。恐らくめぐは明日の夜明け前。つまり俺たちが寝ている時間に出て行く気だ。今頃、引き継ぎ資料だ、荷物の整理だしてるだろう。そこでめぐが出て行く直前に全員で引き留める。但し。引き留めるような言葉は一切言うな。それはあいつを縛り付けるだけだ。あくまでも自分の意思でここに残ることを決断させろ。』
ーーーーーーーー
いづみ『左京さんがね、めぐちゃんの意思を尊重したいって。めぐちゃんはここに残りたいはずだからって』
左京『どうであれ女に二言はねぇな?』
「勿論です!」
全員『やったぁ!』
左京『お前らまだ朝だぞ!静かにしろ!』
こうしてめぐはMANKAIカンパニーのスタイリストとしてまた活動を始めた。
そして夜明け前からずっと起きていた団員達は二度寝をしてほとんどの者が遅刻寸前だったとか。

Fin
/ 242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp