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満開桜

第23章 ドロップ 兵頭兄弟 甘夢


稽古場
カラカラ
「げ、ハッカだ。天馬あげる」
天馬『ハッカ食えないとか子供かよ』
「人参食べられない天馬に言われたくないわ。イチゴ味だけのドロップ欲しい」
幸『現実的に無理でしょ』
椋『でも確かに自分の好きな味だけのドロップってあったらいいよね♪』
一成『夢のドロップだ☆』
「ねー♪あ、割れてさんかくになってる。三角あげるねー」
三角『やったぁ〜♪めぐ、ありがと〜♪』
九門『…』
雄三『よぅし!じゃあ稽古再開すんぞ!』
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談話室
カラン
「あ、無くなっちゃった。買って来なきゃ」
万里『義務じゃねぇよ』
十座『めぐ、一緒に行くか?』
「やったぁ!十座行ってくれるの!」
至『気をつけてね』
「はーい、いってきまーす」
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コンビニ
「あったあった♪は!十座、大変…濃厚プリンがチョコバージョン出てる!」
十座『めぐ、イチゴ味も出てるぞ』
「なぬ!2つとも買おう!んで、半分こね!」
十座『おう』
会計をしてコンビニを出る。春とは言え夜はまだ冷えるようで歩きながらめぐが十座に擦り寄る。
十座『…これ着とけ』
十座が自分の着ていたジャージをめぐに掛ける。
「え?あ、ありがとう!あったか〜い♪んじゃ、お礼にドロップあげるね!口開けて?」
十座『ん、サンキュ』
「十座は何味が一番好き?」
十座『何だろうな、特にこれと言ってはないな』
「わたし絶対イチゴ!いつかイチゴだけのドロップ作る!」
十座『めぐ、あとで部屋行ってもいいか?』
「ん?いいよ?」
十座はそれっきり黙ってしまった。寮に帰って談話室にいた面々にドロップを分け、ひとしきり話したあと部屋に戻った。
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コンコンコン
「ほ〜い、あ、十座。どうぞ〜」
十座『あぁ、悪いな』
「何か用事だった?」
十座『いや、その…さっき、めぐがドロップのイチゴ味だけの食べたいって…言ってたろ…んで…これ…』
そう言って十座が出したのは瓶の中いっぱいに詰まったイチゴ味のドロップ。
「これ…どうやって?」
十座『この間、九門から稽古の時にめぐが言ってたって聞いた。んで、ドロップ買ってイチゴ味だけ瓶に入れた。』
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