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満開桜

第21章 一緒にしないで ラストは泉田莇メイン 甘夢


バルコニー
莇『ん?めぐ、何やってんだ?風邪ひくぞ』
バルコニーに来た莇はめぐを見つける。部屋着のままで出ていたので自分の着ていたシャツをかけた。
「莇?あ、ありがとう。またみんなに心配かけちゃったなぁって思ってさ。あ、でも、みんなが嫌だとか思ってないのは分かってるんだ。」
莇『ならそのまま甘えればいいだろ。めぐは遠慮しすぎだ。』
「莇もごめんね、銀泉会にまで迷惑かけちゃって」
莇『別に。親父もめぐのことだってんなら引き受ける、って、きゅ、急に何だよ!』
莇の話の途中でめぐが莇の肩に頭を預けたのだ。
「ちょっとだけでいいんだ…肩、貸してね…」
莇『?めぐ、泣いて、…この間の花見…桜綺麗だったな』
めぐが少し震えている。泣いてることを悟った莇は気付かないフリをして話をする。
「ぐすっ…うん、そうだね…」
莇『また来年もみんなで行けっかな』
「また行けるよ、来年は少し遠出しても、いいかもね…」
莇『……寝たか…もう少し、俺にも頼れよな…って、こんなこと言ってるからガキ扱いされんだよな』
そう呟くとめぐを抱き上げて中へ戻った。
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ガチャ
「おはよーごじゃーまーす」
いづみ『おはよう、めぐちゃん』
左京『まじめに挨拶くらいしろ』
綴『めぐ、今日は特製の浅漬けだぞー』
「やったぁ!綴の浅漬け好きー!」
莇『はよっす』
「莇おはよー!あ、昨日借りたシャツ、洗って返すね!」
莇『別にそのままでいいけど』
左京『シャツ?』
「うん、昨日借りたの。やっぱ莇のシャツもおっきいよね。」
莇『めぐよりはデケェからな』
「彼シャツ出来そうな感じ」
莇『彼シャツ?』
綴『ブフッ』
左京『おい、めぐ!朝から坊に変なこと教えんじゃねぇ!』
「いや、思春期の健全な男子なら知ってる単語でしょ」
莇『監督、彼シャツってなんだ?』
いづみ『あー…そーゆーファッション用語、だよね、綴くん!?』
綴『そ、そうっすね!』
莇『ふーん、じゃあ変じゃねえじゃねえか。クソ左京』
左京『坊!テメェ今なんつった!?』
「浅漬けには…この焙じ茶が合うからこれにしよ♪」
今日も火種のめぐは気にする様子もなくマイペースなのでした。

Fin
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