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満開桜

第21章 一緒にしないで ラストは泉田莇メイン 甘夢


「なんなのよ…別れたのに話しかけてくんなっつーの…しかも女連れてさ…あんなクソムシ…あぁー!ムカつく!」
めぐは午前中、駅前を歩いていたところに元彼と遭遇。借金まみれだったのでめぐが養っていたが浮気をしていたことが発覚し別れたのだ。
「ダメだ…酔えない。もうちょっと強いのないかな…」
ガチャ
紬『ただいま帰りました』
幸『ただいまぁ』
椋『ただいまです!』
九門『ただいまー!』
莇『帰った』
めぐが冷蔵庫から缶チューハイを何本も出して談話室に来ると紬と年少組が帰ってきた。
「おかえりー…あー片付けるからちょっと待ってて」
幸『うわ、酒くさ!』
紬『これ、めぐが全部飲んだの?』
「うん」
椋『めぐちゃん、何かあったの?』
「うぇ〜…椋〜…」
椋『え!?めぐちゃん!?』
椋に問われるとめぐは我慢していた箍が外れたのか涙をボロボロ流し始め椋に抱きついた。
九門『めぐ、泣くなよ、な?話聞くからさ?』
莇『とりあえず俺ら着替えてくっから。紬さん、その間頼んでもいいっすか?』
紬『うん、もちろんだよ。めぐ、とりあえずお酒はやめて一回水飲もう?』
「ぐすっ…ぐすっ…」
ーーーーーーーー
すぐに年少組全員が着替えて談話室に集まる。めぐは水を飲んでいるが、既にかなり飲んでいるようで目が座っている。
幸『で?めぐがこんなに飲むの珍しいでしょ?そんなに嫌なことあったわけ?』
紬『さっき少し聞いたんだけど、その…元彼に会っちゃったみたいで…』
幸『会ったくらいなら無視すればいいでしょ?』
紬『それが、しつこく話しかけられたみたいで。向こうは彼女と一緒だったみたいなんだけど、それを置いてきて付きまとわれたんだって。』
幸『何それ、ストーカーじゃん』
椋『めぐちゃん、何もされなかった?大丈夫?』
コクン
あまり話したくないようで首を縦に振った。
九門『でも付きまとわれたって、寮のことバレたらまずいんじゃないの?』
紬『途中で振り切って走って帰ってきたんだって。ただ近くまでは来てたみたいだね』
莇『手首、赤くなってんのはそいつに掴まれたのか』
少し間があってめぐは首を縦に振った。その体は震えていた。
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