第1章 夜這い
「んぁ…けぇと、けぇと…」
菜子が風呂から上がったら、久々に夜を楽しもうと思っていた。仕事が忙しくて菜子と交わる時間もなく、夢枕で何度も菜子の淫ら姿を見たし、菜子を思い出しては自分の手の世話になったのも数えきれないくらいだ。
「けぇと…」
結局菜子を待っている間に寝てしまった。だが、微睡みの中で熱さを感じた。身体に柔らかいものがあたっているが、これは良く知ってる感触だ、菜子の身体だ。首元に菜子の熱い吐息を感じた。泣きそうに自分を求める声に段々意識がはっきりしていった。
「……朝起ちと同じ原理なのでしょうか?」
ようやく自分が菜子に寝込みを襲われてることに気づいたのは菜子に自分のものを呑み込まれてからだった。目を開けたら眼鏡を外されていたようで視界は朧げだが俺の肩に捕まって身体を密着させた菜子の頭と、浴衣の裾から肌蹴た白い綺麗な太ももが見えた。
「はぁ、あ…んぁぁっ!?」
「……くっ」
入り切っていないのがじれったくて思わず菜子の腰を掴んで自分のものを突き入れると菜子はいってしまった。俺もいきそうだったが、なんとか留まれた。
菜子の腰を片腕で抱いて、顔を上げさせると、その目はもう…
「けぇと…けぇと…おくあついの…」
「そうだな…」
もう俺を求めすぎていた。自分でいいところにあたるように腰を動かし、瞳を潤ませながら俺を見つめていた。それがたまらなく愛おしくて、キスをすると菜子は自分から舌を入れて来た。
「はぁ、んっ」
「ん…」
久方ぶりの逢瀬、欲情して自分を求める恋人とその淫らな姿を俺を興奮させるには充分だった。そのまま俺は腰を動かした。